「カルテット」臺詞-第四集
zhouer / 2022-05-25
別府 司:これをご覧ください。
巻 真紀:いつの間に…
世吹 すずめ :知らなかったです。
家森 諭高:何でこんなことに?
別府 司:誰も 朝ゴミを 出しに行かないからです。
巻 真紀:別府さんが出すと思ってたから。
家森 諭高:別府君が出すと思ってたから。
世吹 すずめ :誰かがやると思って。
別府 司:先日 思ったんです、僕が全部やっちゃうから、みんなやらないのかなあ。僕がやらなかったら、みんなにやるのかも? そう思って放っておいた、結果が これです。
巻 真紀:寒くないですか?
世吹 すずめ :寒いですね。
別府 司:すずめちゃん。
世吹 すずめ :はい。
別府 司:朝起きてゴミ出ししてください。
世吹 すずめ :朝起きれません、夜だったら。
別府 司:夜間のゴミ出しは 町内会で禁止されてるんです。
世吹 すずめ :バレなきゃいいんじゃ…
別府 司:見回りがあるんです。
世吹 すずめ :ゴミ袋(ふくろ)をステルス迷彩(めいさい)とかに すればいいんじゃないですか?
家森 諭高:それだ。
世吹 すずめ :見回りの人 気付かず’通り過ぎますよ。
別府 司:通り過ぎるでしょうね、ゴミ回収車も。見つけてもらえない かくれんぼの 悲しみ(かなしみ)を味わうことになりますよ。
家森 諭高:すずめちゃんに 朝起きろは無理だよ。
別府 司:家森さん。
家森 諭高:お小遣い(こづかい)くれる?
別府 司:何で家森さんに お小遣い あげなきゃいけないんですか?
家森 諭高:バイト クビになっちゃって 厳しいんだよね。
別府 司:巻さん。
巻 真紀:朝は寒くて。
別府 司:僕も寒いです、だから4人で 順番こにしましょうって。
巻 真紀:季節で分けましょうか? 春。
世吹 すずめ :夏。
家森 諭高:秋。
別府 司:ごみを捨てない人間は ゴミから見てもゴミです、明日こそ出してください!
世吹 すずめ :はい。
別府 司:どうするんですか?
別府 司:このままだと、この家 ゴミ屋敷になりますよ。マスコミ来ますよ。
世吹 すずめ :別府さんでも 怒ることあるんですね。
巻 真紀:いっそ どこまで怒るか 試し(ためし)てみましょうか。
世吹 すずめ :別府さん~
別府 司:捨てるのが嫌なら、この子達と生活してください。
家森 諭高:この子達…
巻 真紀:どうしちゃったんですか?
別府 司:どうしちゃったんですか!? どうしちゃったんですか!? どうかしちゃったのかも しれません 僕。
家森 諭高:まず、ご飯。ご飯 食べよう。
世吹 すずめ :おにぎり食べよう。
別府 司:よく こんな臭い所で 食べれますね。お客さん呼べませんよ うわ 臭ッてなって。友達 誰も来てくれなくなりますよ。
世吹 すずめ :ゴミの匂いの好きな友達 つくればいいじゃないですか。
別府 司:そんなん人はいません。
巻 真紀:同級生にいました、足が臭い美人さんと 足が臭くない美人さんだったら、足が臭い美人さんの方か好きだって。
別府 司:それは変態じゃないですか…
別府 司:マジか…
世吹 すずめ :怖い 怖い 怖い
巻 真紀:まあ でもちょっと 臭いぐらいな方が、この家も魅力的に なるんじゃないですか?
別府 司:なりません!今にここは ゴミ屋敷になって、住民運動が起こって。僕達はもう 放浪の旅に出るしか…
別府 司:来た。
別府 司:来た 来た 来た。
世吹 すずめ :これ どうします?
別府 司:別府さんの部屋に運び(はこび)ましょうか。
世吹 すずめ :いいアイデア。
巻 真紀:はい。
世吹 すずめ :臭くしている。
別府 司:家森さん お客さん…
家森 諭高:僕?
世吹 すずめ :足が臭い美人さんじゃないですか?
巻 真紀:違う。
半田 温志:どうも、お構いなく。
半田 温志:軽井沢は寒いね。風邪ひいちゃった。
家森 諭高:半田さん 今行きますから外で…
家森 諭高:どこ行くの?
家森 諭高:この人達 関係ないんで まあ僕も関係ないんですけど。
半田 温志:具は何なの?
巻 真紀:鮭(しゃけ)とおかかです。
半田 温志:うん?
巻 真紀:鮭とおかかです。
半田 温志:うん?
家森 諭高:半田さん それ僕のおかか…
半田さん:この女 どこにいんだよ?
家森 諭高:だから 知りませんって。この根性なしの僕が こんな どうでもいい女を かばうわけが…
墨田 新太郎:ありました!
世吹 すずめ :おにぎり触った手で…
家森 諭高:半田さん それがないと 僕 仕事が…
半田さん:これ ゴミたまっちゃってるね。捨てといてあげる。
別府 司:いい人ですね。
家森 諭高:いい人じゃないよ。風邪ひいてたし。
家森 諭高:巻さん 何?
巻 真紀:警察に…
家森 諭高:あの人達 悪くないんです、悪いのは この女で…
世吹 すずめ :この女の人 誰ですか?
家森 諭高:別れた妻。
世吹 すずめ :えッ?
別府 司:はい?
家森 諭高:話しますけどね 長くなりますよ。すずめちゃん 僕の部屋入る前に トイレのスリッパを脱いで。
世吹 すずめ :ごめんなさい。
家森 諭高:どうぞ どうぞ。
家森 諭高:簡単に言うと、この人 茶馬子っていって、茶色い馬の子供って書いて 僕の元妻で。
別府 司:結婚されてたんですね?
家森 諭高:いや まあ 子供もいて。
家森 諭高:順序立てて説明すると。僕 宝(たから)くじで6千万円 当たったことあって。当時 Vシネの俳優やってたんだけど。元はというと,小学校の時 自転車で日本一周して。
別府 司:ちょっと待ってください。待ってください。
世吹 すずめ :色々 トッピングが濃過ぎて。
巻 真紀:本来の味が分かりません。
家森 諭高:俳優をやってた時には 宝くじ当たったんですよ 6千万,ところが 買ったまま忘れて 当たったの知ったときには 引き換え期限切れちゃってて。
家森 諭高:わ~ でしょ? 他人のだから わ~で済むけど。自分のだから やけになって毎晩飲み歩いてたら、スナックで女性と出会って、飼ってたハムスター死んで 悲しいっていうから、一緒に映画に行ったら。映画の中でもハムスター死んじゃって、慰めてる(なぐさめてる)うちに 結婚しちゃいました。僕も元気なかったからね、元気があったら人は結婚なんかしないでしょ。その相手が この茶馬子。
別府 司:何で離婚したんですか?
家森 諭高:その年 猛暑で。
巻 真紀:猛暑で離婚はしません。
家森 諭高:まあ あと 僕がなかなか 定職につかなかったのもあって…
家森 諭高:結婚て この世の地獄ですよ。妻ってピラニアです。婚姻届は呪い(のろい)をかなえる デスノートです。毎日喧嘩して 離婚届持ってこられて、それでも 息子と離れたくないから 抵抗してたんだけど。ある時 駅の階段から落ちて 僕 入院して… とにかく 人生で あんなに憎んだ人はいません。
別府 司:で さきの二人組は?
r茶馬子は僕と離婚して すぐ 彼氏をつくったんです。その男が西園寺誠人っていう、金持ちのくせに 親の後も継がずに 小説家になりたいって、わがまま言ってるやつで。茶馬子と夜逃げをしたんです、さっきの二人はそいつの父親の部下で。目的は西園寺誠人と茶馬子を別れさせて家に連れ戻すこと、分かりました?
別府 司:要するに その茶馬子さんと西園寺さんの居所が分かりさえすれば…
家森 諭高:まあ、分かってるんだけど。
世吹 すずめ :ごめんなさい。
世吹 すずめ :かわいい。
家森 諭高:離婚した時息子にこっそり持たせたんだ、茶馬子のやつそれを送り返してきやがった。
別府 司:この住所が…
家森 諭高:茶馬子は住所書くほどバカじゃない。
世吹 すずめ :これだ!
家森 諭高:偽装(ぎそう)して遠くのコンビニで出すほどマメじゃないから,あいつ。
別府 司:でも横須賀(よこすか)だけで見つかるかな?
巻 真紀:小学校に行けば…
家森 諭高:息子がいるから。
別府 司:そっか。
巻 真紀:元妻さんじゃないくて息子さんのために今まで黙ってたんですね。
家森 諭高:明日茶馬子に会ってきます,会ってちょっと話付けるように言ってきます。でねすずめちゃん…
世吹 すずめ :何で私が家森さんの恋人役やらなきゃいけないんですか?
別府 司:茶馬子は僕が孤独死すると思ってるからさ,そうはいかないよってところを見せないとね。
世吹 すずめ :巻さんの方が恋人っぽいじゃないですか?
別府 司:茶馬子は僕のこと知ってるからね。
世吹 すずめ :じゃあ 着いたら起こしてください。
別府 司:どうしました?
巻 鏡子:メガネを…
別府 司:落としちゃったんですか?
巻 鏡子:いえ,結構です。
別府 司:いえいえ,探しますんで。
巻 真紀:別府さん。
別府 司:すいません,ありがとうございます。
巻 真紀:いいえ。
巻 真紀:そうだ,今のうちに。
別府 司:は…はい?
巻 真紀:この間あそこでキスしましたよね?
別府 司:ああ…はい。
巻 真紀:別府さんなかったことみたいにしようとしてません?
別府 司:いや,それは,,,
巻 真紀:しれっとしてるけど別府さんの返事待ってますよ。
別府 司:だって、前に彼女は家森さんのことが好きだって。
巻 真紀:すずめちゃんって子は…
別府 司:巻さん,ストップ。
巻 真紀:はい?
巻 真紀:別府さんのですが?
別府 司:いえ,おばさん?
別府 司:もう大丈夫です。